2016年の冬、静岡県にあります「沼津港深海水族館」へ一人で旅行に行きました。
目的は深海のアイドル「メンダコ」を見に行くこと。
メンダコは、深海にすむタコの一種で、UFOのようなフォルムと、耳のような位置にあるヒレがかわいい、一部で有名な深海の生き物です。

メンダコはまだ飼育方法が確立されておらず、飼育している水族館も少ないのです。
その中でも沼津港深海水族館はかなりメンダコの飼育に成功していて、一番長生きさせることができているのですが、
それでも日によってはメンダコが死んでしまい、展示できない日があるそうです。
事前に旅行の日程を決めていた私は、沼津港深海水族館のホームページに掲載される「今日のメンダコ展示状況」を当日まで何回も確認しながら
「私が見に行く日まで無事でいてください…」と願っていました。

そして旅行当日、メンダコの無事を確認してから沼津港深海水族館に行きました。
他の有名な水族館と比べて建物自体は小さいものの、普段メインで展示されることの少ない深海生物がたくさんいて、普通の水族館とは雰囲気の違う、学術的な印象を受けました。
丸っこくてかわいい「フウセンウオ」や、名前の通りエクレアにそっくりな「エクレアナマコ」など、
珍しい海の生き物の水槽を見ながら奥に進むと、とうとう待望のメンダコに会うことができました。

メンダコは水槽の中に2匹いて、どちらも動かずじっとしていましたが、水流に合わせて揺れる耳のようなヒレがとてもかわいく、
実物を見ることができた感動でしばらくその水槽の前でメンダコを見ていました。
メンダコはとてもデリケートな生き物で、フラッシュはいう間でもなく、カメラを向けられるだけでもストレスで死んでしまうとの注意書きが書かれていました。
残念ながら写真は撮れませんでしたが、水族館はチケットがあれば再入場もできるので、しっかり目に焼き付けることができました。

メンダコ目当てで訪れた沼津港でしたが、港の周辺は飲食店も多数あり、深海ザメをフライにした「深海ザメフィッシュバーガー」や、
深海魚を寿司ネタにしている回転寿司「活けいけ丸」などにも立ち寄りました。
深海魚はグロテスクな外見の割に、味は非常に淡泊でおいしく、一般的に食べられてもいいのでは?と思う料理ばかりでした。
沼津港深海水族館とその周辺の飲食店で、深海生物ワールドを堪能できました。ぜひまたメンダコが展示されているときを狙って行きたいです。